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ヤクシマイワシ

Taxonomic Blog 015

英名:Hardyhead silverside
学名:Atherinomorus lacunosus
和名:ヤクシマイワシ

全長:8cm
生息水深:2m~
生息域:南日本・インド・西太平洋に広く分布する。沿岸浅所や河川河口にかけて大きな群れを作る。
撮影地:クルーズコントロール桟橋下
Auther:hashizo



b0062119_1817755.jpg


今回は、ヤクシマイワシ Atherinomorus lacunosus です。沿岸の浅い場所に大きな群れを作ります。トウゴロウイワシ科の生物ですが、生物分類学上ではいわゆるマイワシやカタクチイワシなどイワシらしいイワシよりダツに近いそうです。

撮影地は、クルーズコントロールの桟橋の下、水深-4mでの撮影でした。
ストロボはINON D-2000を 2灯使用しました。本種は、沿岸浅所や河川河口にじっとしていることが多いのですが閃光するとアジの捕食と勘違いするのか全個体がものすごい勢いで暴れだします。その様子を撮影しようとシャッターを切るとさらに暴れし、さながら映画「DEEP BLUE」のワンシーンのようでした。この写真では、ヤクシマイワシが高速で暴れまわっている様子が記録できたと思います。

Biogeograpy(バイオジオグラフィ)・・・生物地理学。陸地に住む生物では、分布境界線が大陸の端となる場合も多いわけですが、海の生物、特に幼生期を浮遊性卵(プランクトン)として過ごす種は、比較的広範囲に遺伝子を伝えることができます。本種では、西太平洋、南日本、インドまで広く分布しており、屋久島やモルディブあたりでも普通に見られるようです。浮遊性卵のように自己遊泳能力のない生物をプラントン、海流に逆らって泳ぐことのできる生物をネクトンといいますが、ヤクシマイワシも幼生期をプランクトンとして過ごし、成長に伴って遊泳能力が発達しネクトンとなります。

変態することで、地球上に広く移動することができるわけですね。



Nikon D100
Nikkor AF FISHEYE 10.5mm F2.8G DX
Anthis nexus D100
INON D-2000 x 2



はしぞう
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by taxonomicblog | 2007-01-21 18:18