Taxonomic Blog 013
和名 バラフエダイ
英名 twinspot snapper
学名 Lutjanus bohar
全長 40~70cm
食性 肉食 魚類/甲殻類/軟体動物
生息地 紅海・沖縄諸島・ミクロネシア全域など
撮影地 シャークシティー
Auther:はしぞう
バラフエダイ/twinspot snapper(英名)/Lutjanus bohar(学名)です。リーフエッジで、単体で泳いでいる姿を頻繁に見かけます。フエダイ科の中でも特に大型で70cmほどの個体も多く見かけます。いつ出会ってもギラギラとした肉食魚特有の目をしています。幼魚期は、内湾性の場所を好み、スズメダイの群れと混泳し、シコクスズメダイやカブラヤスズメダイに攻撃擬態している様子も観察できます。
撮影は、20mmレンズを使っています。群れの大きさからすれば、さらに広角の10.5mmfish-eyeレンズを使いたいところですが、本種は、異常なほどの警戒心をもつことでも有名な魚でもあり、どうやっても近づくことができません。20mmレンズであれば、画角いっぱいに群れを入れ込むことができます。撮影地は、シャークシティーのリーフ先端部水深-30mです。このサイトは、秋・春のイレズミフエダイの巨大な群れが見られることでも有名ですが、同科のバラフエダイも同じ環境を好むようです。撮影日は、満月の3日前で、このことからも、やはりイレズミフエダイ同様に、産卵行動のため、巨大な群れを形成していると考えられます。
標準和名の学術的な記載は、カタカナ表記のために、生物の名前の語源を探るには、論文を発表した際に命名した研究者に聞くか、あるいは想像するしか方法がありません。さて、本種バラフエダイはというと、なかなか語源を想像しずらいのですが、一説には「死後、薔薇の花のように真っ赤な体色になるから」と言われています。命名当時は、スクーバーが今よりもずっと特殊なものであったため、水揚げされた状態で研究がなされる事が多かったと考えられますので、この説もまたあり得そうです。同様に、水中では黄色いアカヒメジも死後赤くなることで有名です。
また、英名のTwinspotは、幼魚の頃に、背部に白点がふたつあるという特徴からの命名であると考えられます。同じく幼魚時期の特徴が標準和名となっていると考えられる種としては、イトヒキアジ・マダラタルミ・ヒレナガスズメダイ・コクハンアラなどがあります。これらの成魚には、糸状の鰭もなく、尾鰭も長くなく、まだら模様もなく、黒斑もありません。また、成魚時期の特徴が標準和名となっていると考えられる種は、タテジマキンチャクダイ・コブダイ・ユカタハタなどが挙げられます。
また、以前は、ギンガハゼの黄化個体は、コガネハゼとされていましたが、DNA鑑定による研究が進んだことによって、同種の色彩変異種であることが判明されました。
「魚の命名」という観点から考察してみると発見された当時の潜水技術や鑑定の精度・技術・方法が垣間見えて面白いですね。
真核生物上界
動物界
後生動物亜界
脊索動物門
脊椎動物亜門
顎口上綱
条鰭綱
新鰭亜綱
スズキ目
スズキ亜目
フエダイ上科
フエダイ科
フエダイ亜科
フエダイ属
Nikon D200
Nikkor AF20mm F2.8D
Anthis nexus D200
INON D-2000 x 2
Photograph & Text by
hashizo
和名 バラフエダイ
英名 twinspot snapper
学名 Lutjanus bohar
全長 40~70cm
食性 肉食 魚類/甲殻類/軟体動物
生息地 紅海・沖縄諸島・ミクロネシア全域など
撮影地 シャークシティー
Auther:はしぞう
バラフエダイ/twinspot snapper(英名)/Lutjanus bohar(学名)です。リーフエッジで、単体で泳いでいる姿を頻繁に見かけます。フエダイ科の中でも特に大型で70cmほどの個体も多く見かけます。いつ出会ってもギラギラとした肉食魚特有の目をしています。幼魚期は、内湾性の場所を好み、スズメダイの群れと混泳し、シコクスズメダイやカブラヤスズメダイに攻撃擬態している様子も観察できます。
撮影は、20mmレンズを使っています。群れの大きさからすれば、さらに広角の10.5mmfish-eyeレンズを使いたいところですが、本種は、異常なほどの警戒心をもつことでも有名な魚でもあり、どうやっても近づくことができません。20mmレンズであれば、画角いっぱいに群れを入れ込むことができます。撮影地は、シャークシティーのリーフ先端部水深-30mです。このサイトは、秋・春のイレズミフエダイの巨大な群れが見られることでも有名ですが、同科のバラフエダイも同じ環境を好むようです。撮影日は、満月の3日前で、このことからも、やはりイレズミフエダイ同様に、産卵行動のため、巨大な群れを形成していると考えられます。
標準和名の学術的な記載は、カタカナ表記のために、生物の名前の語源を探るには、論文を発表した際に命名した研究者に聞くか、あるいは想像するしか方法がありません。さて、本種バラフエダイはというと、なかなか語源を想像しずらいのですが、一説には「死後、薔薇の花のように真っ赤な体色になるから」と言われています。命名当時は、スクーバーが今よりもずっと特殊なものであったため、水揚げされた状態で研究がなされる事が多かったと考えられますので、この説もまたあり得そうです。同様に、水中では黄色いアカヒメジも死後赤くなることで有名です。
また、英名のTwinspotは、幼魚の頃に、背部に白点がふたつあるという特徴からの命名であると考えられます。同じく幼魚時期の特徴が標準和名となっていると考えられる種としては、イトヒキアジ・マダラタルミ・ヒレナガスズメダイ・コクハンアラなどがあります。これらの成魚には、糸状の鰭もなく、尾鰭も長くなく、まだら模様もなく、黒斑もありません。また、成魚時期の特徴が標準和名となっていると考えられる種は、タテジマキンチャクダイ・コブダイ・ユカタハタなどが挙げられます。
また、以前は、ギンガハゼの黄化個体は、コガネハゼとされていましたが、DNA鑑定による研究が進んだことによって、同種の色彩変異種であることが判明されました。
「魚の命名」という観点から考察してみると発見された当時の潜水技術や鑑定の精度・技術・方法が垣間見えて面白いですね。
真核生物上界
動物界
後生動物亜界
脊索動物門
脊椎動物亜門
顎口上綱
条鰭綱
新鰭亜綱
スズキ目
スズキ亜目
フエダイ上科
フエダイ科
フエダイ亜科
フエダイ属
Nikon D200
Nikkor AF20mm F2.8D
Anthis nexus D200
INON D-2000 x 2
Photograph & Text by
hashizo
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by taxonomicblog
| 2006-12-13 19:35